今日は朝からずっと雨だったの。
窓にぶつかる雨粒の音を聞きながら、コーヒーを飲んで、何となくぼーっと過ごしてた。 やることはあったけど、気分がどうにも乗らなくて。
けれど、夕方になってふと窓の外を見たら、空が少し明るくなってた。
慌てて外に出たの。
雨が止んだばかりの空気って、なんとも言えない匂いがする。 ちょっと土っぽくて、ちょっと青臭くて、でもどこか清々しい。
アスファルトに残った水たまりを踏まないように、ゆっくり歩きながら、空を見上げてみた。
雲のすき間から、夕日が少しだけ顔をのぞかせてて。
「なんだか、少しだけ報われた気がするな」って思った。
大げさかもしれないけど、あの雨上がりの瞬間って、 “落ち込んだ日のリセットボタン”みたいなのよね。
誰に何をされたわけじゃないけど、心がどよんと曇る日。 そういう日でも、空が晴れてくれると、それだけで少し救われるの。
ベンチに座って、ちょっとだけ深呼吸。
雨が洗い流してくれたのは、空気だけじゃなくて、自分の中の小さなモヤモヤだったのかも。
帰り道、水滴がついた花壇の花がきれいで、思わずスマホを構えて撮ってた。
それだけで、ちょっと前の自分よりも“前を向いてる”気がしたの。
👠「オネェの“雨上がり”日記でした。どんなに降られても、晴れる日は必ず来る。濡れた分だけ、空気は澄むのよ。今日の空、ちゃんと見上げた?」